ピサ大学がペンシルバニア大学の研究者とともに行ったラガシュ考古学プロジェクトの発掘調査で、2022年後半に紀元前2700年頃の酒場と思われる建物が発見されました。
わずか50cmの土の下から、考古学者たちは、ベンチのある野外の食堂、オーブン、貯蔵容器、古代の食物の遺跡、さらには5,000年前の冷蔵庫など、まさに宝の山を発見したのです。
テル・アル・ヒバは、イラク南部ディ・カール州のシャトラ市から東に24キロのところに位置します。
ピサ大学がペンシルバニア大学の研究者とともに行ったラガシュ考古学プロジェクトの発掘調査で、2022年後半に、紀元前2700年頃の居酒屋と思われるものが出土しました。
テル・アル・ヒバは、イラク南部のディ・カール州、シャトラ市の東24kmに位置しています。400ヘクタール以上の面積を持つラガシュは、メソポタミア南部で最古・最大の都市国家の一つであると言われています。
2019年に始まったラガシュ考古学プロジェクトでは、発掘は常に宗教建築とエリートの理解に焦点を当てていました。しかし、新しいプロジェクトでは、考古学者の関心はエリート以外の地域に向けられ、古代メソポタミアの都市でどのような生活が営まれていたかを知ることができるようになりました。
テル・アル・ヒバの最初の考古学的探検は19世紀後半(1887年)にさかのぼりますが、デンマークのアッシリ学者トルキルド・ヤコブセンとフアド・サファルによる碑文の発見によって、この地が古代ラガシュと特定されるようになったのは1953年になってからです。